食材発見の旅

 トレジャー・ファインダー (TF)

RPGゲームを現実の世界で
自分が
主人公になったような経験
を楽しむ


どこでもすぐに調理スタートでき
はどんな材料も簡単に調理でき
ビックリする美味しさの料理にすることができる装置
がファイヤープレイス。

これを武器にして冒険の世界(アウトドア)に飛び出すのがトレジャーファインダーなのです。



初めてファイヤープレイスを使い
  その自然の恵みの味わいを楽しんだ方へ

 説明書をにそってファイヤープレイスを使われたのであれば、すぐにその美味しさを味わえたことと思います。大抵の方は非常に驚かれますが、貴方はいかがでしたか?
ガスレンジでの簡単な調理『チョイ焼き』、着火してテーブルで、庭先で使う卓上グリル。どちらもファイヤープレイスの威力が発揮できる方法ですが、もっともっと面白いのは『驚く程美味しい味』の共有です。親しい人とだけでなく、初対面のいろいろな人々とも同じようにすごく楽しい時が過ごせます。だから自宅の食卓だけでなく、その範囲をもっともっと広げると、更に面白い、感激する体験が待っています。
是非以下の提案を考えてみて下さい。
まるでドラクエやファイナルファンタジーなどのRPGゲームを現実の世界で自分が主人公になったような経験ができます。そしてその体験が現実のものだけにずっと有意義でもあり、もっと刺激的なことがわかるでしょう。
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 トレジャーファインダーとは

 人生の宝とは言ってみれば『忘れられない素晴らしい思い出』ではないでしょうか?
そして素晴らしいものを発見し体験するというのも当然その一つとなり得ます。また素晴らしい人との出会いも、そしてその人とのつながりも人生の宝の一つとなるでしょう。
これらは大抵偶然から出来るものですが、トレジャーファインダーとは積極的に自分から行動し、それらを発見していくという『人生の宝発掘ゲーム』なのです。

 まず第一にファイヤープレイスを使用し、自分の冷蔵庫にあった何でもない食材がじつは素晴らしい味わいを持っていたことを発見するのが第一歩です。
たかが一杯の冷凍生イカが何も調味料も付けずに、しかもワタも取らずに焼いて素晴らしい初めて味わう料理となってしまう。漁師として毎日イカを獲っている人さえびっくりする味わいなのです。こうした体験から『実は自分は自然の素晴らしい恵み(味わい)についてほとんど何も知らなかった』と気づくのが最初のステップなのです。

 次はそうした調理を可能とするファイヤープレイスを使うからこそ出来る冒険の旅を夢見る、それを共有出来る仲間を選び、計画し、実行することがトレジャーファインダーの本番なのです。
 これはお金で買える楽しみではありません。どのメニューか選ぶのではなく『創造』していくのです。日本には大自然はあまりありませんが、小さな自然は実は一杯あります。それを発見して楽しんでしまうというのがトレジャファインダーなのです。



 その要件

1.2〜4人程度のグループで
2.スポーツカーからセダン、RV、ワンボックスなどの車で
3.ファイヤープレイスを携帯し
4.目的地までの道筋で様々な食材を見つけ、そこの人々と友達になりながら
5.ゴールの景色の良い公園、河原、海辺、キャンプ場などでパーティーし
6.周りの人々も巻き込んで楽しい時間を過ごすこと。
7.しかもこうした行動全体になるべくお金をかけないこと。


グループ全員で思いつくままいろんな冒険、発見、出会いをしていくのがTFの
コンセプトなのです。
その為の必須ツールがファイヤープレイスで、これは0分で調理が開始出来、1分で終了して車に積み込むことが可能。更に何度も着火したり消火したり繰り返しが可能なツールで、しかも野菜でも肉でも魚でも焼くだけで失敗なく絶品料理にすることが出来る装置です。

☆どのように食材を発見し、手に入れるか
浜辺にスルメイカが沢山干してある。普通ならそれを買おうとかはあまり思わなのが当たり前。しかしTFなら、

その食材の関係者を探して『是非これを食べてみたいから一つだけ売ってくれ』という交渉をする。それが欲しい理由をこれ(ファイヤープレイス)があるから大変美味しく焼けるのだと説得する。
焼いた食材をそれを売ってくれた人に食べさせて感激させる。
ついでに次の食材の紹介をしてもらう。例えばサンマのとれたてが欲しいが誰か売ってくれる人はいないか?サバならどうか?等
更に食材が集まって来たら『ファイヤープレイスでパーティーをやりたいが近くで場所がないか?』など、一カ所で知り合った人から紹介でいろいろ手づるをつかんでたどっていくのです。

漁港の近くで魚の一夜干しを作っている、貝をむいている、農家の軒先にジャガイモが積んである、椎茸の栽培をしている、簡易販売所で野菜を売っているなど何でもキッカケを探してそこから入り込んでいくというのが冒険なのです。
だから勇気と好奇心がないとこれは出来ない。行動力も必要です。しかし誰でもちょっと勇気を出せば手が届くところにある。ファイヤープレイスがびっくりするほどの美味を焼き上げてくれるのが心強い味方となり、大抵の人なら友達になってしまえるのです。


トレジャーファインダー (実例)



 横須賀、朝8時、4人の若者(A,B,C,D)が集合。話題の『トレジャーファインダー』をしようと集まった。相談の結果最終目的地は富士五湖。小田原を経由して魚介を買い、途中で野菜を手に入れて富士五湖のキャンプ地で集めた食材でパーティーをするというのが今回の内容となった。

☆小田原・・・
横須賀からのんびり国道一号を西へとたどる。
昔の東海道を下っていくと沿道には魚介の露店が多い、がまだ早朝の為に大半がまだ開店していない。小田原をちょっと過ぎた所の小田原漁港まで行くと、そこにはいっぱい露店が開業中だった。そこでサンマ、カマス、ホタテ、サザエ等を購入。計2000円。
C君がちょっとサンマの味見をしよう、ということで早速ファイヤープレイスとガスコンロでその場で焼く。店のおばちゃんは『こんなとこで焼けるの?』とびっくり。幸い風も強くないので風除けも不要ですぐにサンマが焼き上がった。塩焼きしただけだがじつに旨い。『ちょっとおばちゃんも食べてみてよ。旨いから』。一切れを受け取ったおばちゃんは『皮がすっごくきれいに焼けてるね。こんなの初めて』といいながら頬張る。
『いや〜、こんな旨かったのかね、うちのサンマ。』とびっくり。更に『ごちそうになったからかわりに2匹あげるよ』と結果は一匹増えた。ファイヤープレイスの中の備長炭にはまだ火は着いていなかったが念の為軽く水をかけて冷やし、トランクに放り込む。

☆再び国道1号に戻り箱根に向かう。彫刻の森をを過ぎる辺りで国道138号線に入る。
『早川』という小田原まで流れる川沿いに富士五湖に通じる道路だ。
その近くに農家のおばさんの露店を見つけてストップ。ナスその他の野菜が売られている。そこでナスを買うが、A君が『今炭火でナスを焼いてみるからおばさんも食べてみない』と声をかけてファイヤープレイスを出して焼き始めた。おばさんは『こんなに簡単で炭火なの?』といぶかしそうにナスを食べた。
途端に満面の笑顔。『こんなにうちのナスっておいしかったっけ?熱いジュースたっぷりで火傷しそう』騒いでいるうちに農家の主人も出て来て曰く『言っちゃ悪いんだけどうちで作るナスは2種類あってうちで食べるのと売るのは違うんだよ。売り物の方じゃ旨いっていっても知れてるでしょ』といって食べる前に自宅から自家用のナスを持って来た。A君は『何でもすごくうまくなるんで、多分区別がつきませんよ』というと『いや絶対分かる』とご主人。ならば2つを並べて当ててもらおうということで焼けた二種類で目隠し試食を実施。
ご主人は2つを食べ比べてしばらく考え込んだ挙げ句『参った、分からないよ。でもこれ2つとも自宅用じゃないの?』と言う結果となった。
ついでに『ここらに養鶏場はないですか?』と聞いたら、『知り合いを紹介してやる。近くだよ』となって次は養鶏場へ。

☆養鶏場では丸鶏ひとつとレバー、砂肝、モミジ(足)を手に入れた。いくらって聞いたら『う〜ん、ま、1300円でいいや』とのこと。やたら安い。場所がないので残念ながらここでの調理は無し。

☆更に早川を逆上っていく畑を見つければ『あそこで何か手に入るんじゃないか?』、小高い丘の途中に農家を見つければ『あそこで椎茸なんか栽培してないかな?』、椎茸を焼いたらその香りと味わいが何とも言えない。『スーパーの椎茸であれだけ旨いんだから、とれたてだったらどんなだろう?』思わずよだれが出る。
更に河原で釣り人を見れば『魚を焼いてあげて、少し分けてもらうってのはどうだろ?』『でも全く釣れてなかったら悪いよ?』・・・・・
な〜んて車の中ではワイワイガヤガヤ。想像たくましく色々とイメージが湧いて来て楽しい。あっと言う間に何でもすぐに絶品料理にしてしまうという魔法のツール『ファイヤープレイス』があると、今まで何とも感じなかった風景が突然美味しい食べ物だらけの世界に変わってしまう。その気になればすぐに実現出来ることをいろいろと想像するだけで楽しい。
しかもその料理はその材料自体を作っている人さえビックリさせるというオマケもついて一遍に友達になれる。美味しくてビックリっていうのは人と人を仲良くさせる力があるんだ。

☆いよいよ河口湖を過ぎ西湖に到着。2時。
河口湖の北側を回り、西湖自由キャンプ場に到着。
ファイヤープレイスなら準備もないも同然なので、10分後には宴会スタート。まずレバー、砂肝を焼きビールを流し込む。空気もうまいし食い物もビールも大変旨い。
豚バラをこっそり持って来ていたC君がそれを取り出して焼き始めると盛大に煙が出始める。更に丸鶏の手羽、モモを切り取って塩をして焼き始めると煙は一段と多くなる。
七輪のように高温になってはいないので煙の絶対量はずっと少ないもののやはり目立つ。遠目にはバーベキューの装置など何も見えないのにどうもバーベキューらしきものをやっているらしい・・・・と近くにいた他の観光客やキャンプの人々が興味深々。やがて子供が覗きにくる。『坊や、食べる?』と聞くとうなずくので鶏モモを少し切ってあげる。
食べた瞬間満面の笑みを浮かべて一言、『美味し〜い』といって家族の方に帰っていく。するとこんどはお姉ちゃんがきて『私にももらえる?』、『勿論だよ。どーぞ』などといっているうちに弟が戻ってきた。『もう一つちょーだい』
そこに後から追いかけて来た母親が『すいません、ご迷惑かけて。さ、いらっしゃい』と子供達を促す。D君は『まーそんな事言わないで、おかーさんも是非一口』といって今焼き上がったサンマを差し出す。その美味しそうにこんがり焼けた皮を見て思わず『わ〜美味しそう』と言ってしまったお母さん。食べて更にビックリ。『こんなに美味しいサンマは初めて食べたわ。』・・・子供達もサンマを食べて『美味しい』を連発。お母さんが『あんた達いつも魚は嫌いって食べないじゃないの』、子供達は『これはとっても美味しいから好き』、家族でわいわい言っている。
そこに一人取り残されていたパパ登場。『お前までミイラ取りがミイラになっちゃ駄目じゃないか?』『すいませんねみなさん。家族みんなでごちそうになってしまって。実はバーベキューセットを借りてきたんですが、まずくて途中で止めちゃったんですよ。』
『な〜んだ、そんならお父さんも一緒に食べましょ』とC君。子供達も『とっても美味しいんだよ、パパも一緒に食べよ』という。
パパは『ただごちそうになるんじゃ悪いから、肉とワインを持って来ますよ。』といって最後の一人もミイラとなった。

 更に食材も増え、ワインやビールも増えて8人がワイワイ楽しんでいた。『このステーキ、さっきバーベキューで焼いたのはすごく硬かったのに、ここで焼いたらまるで和牛みたい。すっごく柔らかで美味しいわ。』とびっくりするお母さん。
『このチーズフォンデュー、僕大好き』とチーズは普段全く食べない坊やがとろけたチーズをアスパラにたっぷりつけて食べる。

 あまり大人数で『美味しい』を連発して楽しんでいるので、他の人たちも覗きに来る。『こんなにちっちゃい装置なのにちゃんとバーベキューが出来るんですか?』という人にA君が『見るだけじゃ味なんて分からないんだから食べませんか?』と誘うと又ひとり仲間が増え、そして食材もアルコールも増えるといった具合。

 美味しいものを食べると人はとってもリラックスし心も和む。そして同じ感激を味わっている者同志はとても親しみが湧いてくる。だから初めて会った他人同志が昔からの知り合いのようにとっても楽しい時間が過ごせる。

☆日も暮れてきて帰りの時間が迫ってきた。帰り道のドライバーはジャンケンに負けたB君。もう1時間以上も前からビールをお茶に変え、少し仮眠もとっている。可哀相だがしかたがない。安全第一、また来週もその次もみんなで楽しむにはやっぱり少しのガマンは必要だ。B君以外のメンバーで後片付けをするが、ファイヤープレイスの始末はアッという間、水をかけて消火し、箱に入れて車に積むのに5分とかからない。10分後には今日知り合ったばかりの友人達と別れを惜しみつつ帰路につく。

☆今日一日を振り返ってみると、いろいろな食材、人々との出会いが一杯あった。ワクワクドキドキの一日だった。なのにガソリン代や通行料まで入れて一人3000円も掛かっていない。『来週はどこへ行こう?銚子にとれたてのサンマを食べにいこうか?』『いや日光へ行こう。』『日光なんて何が美味しいんだ。熱海の漁港へ行こうぜ。』・・・・
もう次の計画にガヤガヤが始まった・・・・


TF用携帯ツールリスト
ファイヤープレイス FP・1または2  キャリーバッグ
備長炭       本体にセットし更に予備を1kg   
カセットコンロ   出来れば3000カロリー以上のもの 
ステンレストング  2本                
調味料(塩、コショー、醤油、蜂蜜)           
紙皿、割り箸    適宜                
テンプラガード(風除け)                
水入りペットボトル
 基本セットを全部揃えて2万円弱。これでトレジャーファインダーの必須アイテムが 揃う。2回目以降は炭、ガスボンベを追加するのみ。


トレジャーファインダーのルール
1)基本的に日帰りの旅行
2)主な食材はスーパーなどの小売店では極力買わない。
3)生産している所、獲っているところでそこの人とふれあい、食材を手に入れる。
4)必要最小限しか購入せず、費用も最小限に済ませる。
5)調理にはファイヤープレイスを使用する。
6)食べる場面では周囲の人々を積極的に仲間にし、一緒に楽しむ。
7)使用した場所にゴミなどを残さず、キレイに掃除する。
8)火事、事故(酒酔い運転などによる)の無いよう安全に充分留意する。
9)参加メンバー各自が以下の役を積極的に実行、協力する。
  計画、運転、交渉、調理、接客、片付け

・何故日帰りか?
 一つは宿泊すると『有料サービス』を受けざるを得ない。自炊前提のオートキャンプやコテージなどは一応許容範囲内。理由は『お客様』として遇されるとTFの勇気が失われ、つい安易な方向にいってしまいがちとなる為。

・何故『費用を最小限』とするか?
 お金を使う事があまりに当たり前になっており、ついそれに頼ってしまいがちなのが現代人。TFでは知恵と勇気と好奇心を武器とするべきで、お金に頼ってはいけない。だからなるべくお金はかけない・・・・となる。

・何故『小売店をなるべく使わない』のか?
 小売店も『有料サービス』の一つ。そこで買うのは何の勇気も努力も要らないが、代わりに人とのふれあいの可能性は低い。売っていない所で美味しそうな物を見つけて買うのが一つのゲームなのだ。同時にそれで交渉した相手はそのまま知り合いとなるべきターゲットとなる

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